垣根の垣根の曲がり角

スープの冷めない距離に住んでる一人暮らしの姉さんの家の垣根の手入れをした

垣根は曲がり角にある

まるで歌みたい♪

垣根は杉と檜で相当に古い年代物だが

枯れているところも多い

それでもどっこい生きている


今日

かなり伸び放題だったので姉さんがひとり奮闘していた

姉さんが横を刈り

ぼくが上を刈った



隣組のTさんが来て少し手伝ってくれた



姉さんは刈った杉の葉を燃やせるごみの袋に詰め込んでいた

Tさんは「大きい袋を買ってこなくちゃだめだよ」と言った

ぼくは「庭があるのだから、庭の畑に積んでおけば春までには良い土ができるよ。お金の節約にもなるしね」と話した



自治会の清掃でもみんな、この辺の人は草取りした草を燃やせるごみの袋で出そうとする


ぼくはいつも、その草の詰め込まれたごみの袋を持って、何度も往復して、

別の姉さんの畑の梅の木の根元に、その草を積みに行く

ちょっぴりつまらない、やりとりの末にね(笑)


そんなことも隣近所のよしみだからこそだね



姉さんは「手入れがたいへんだからブロック塀にしないとな〜」って言う




垣根の素晴らしさ


ブロック塀の味気なさ


垣根は文化だと思う




垣根づくりは、通りに面した家なら市の補助金で推奨されてはいるけれど

手入れをちゃんとしようとしたら、たいへんだ

ぼくはいつもアバウトだから(笑)



犯罪が増えて

ブロック塀で家を要塞のように囲う家も多くなるだろうか



垣根の垣根の曲がり角♪


と歌った時代は、もう遠くなりにけりなのだろうか


焚き火だって、できなくなった世の中だもの





姉さんは結局

ごみ袋に詰め込んだ杉や檜の葉くずを自分の庭の畑に空けた

秋には庭の草を積んでくれた


ありがたい話だね


いつも助けてくれる近所の人にも感謝♪